川崎アイeyeセンター
メールマガジン『アイeye』

第130号

2020年12月25日(金曜日)発行
発行責任者 杉山雅章


目次

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1 ニュース&トピックス

(1) 神田京子講談会レポート

 こんにちは、点訳担当の浦野です。
 去る12月12日、「神田京子講談会」を大盛況のうちに終えることができました。ご来場の皆様、ありがとうございました。
 一時は開催も危ぶまれましたが、感染症対策を徹底することで、なんとか開催にこぎつけました。こんな状況にもかかわらず、席が予約でほぼ埋まったこともそうですが、何よりもキャンセルが数名だけだったことに驚きました。出かける機会の減った昨今、このイベントへの期待がうかがえます。

 さて、当日私は会場アナウンスを担当。舞台袖で京子先生の講談を堪能させていただきました。
 一席目は、「お楽しみ」。短めの講談やフリートークを交えながら、徐々に会場の雰囲気を盛り上げていきます。最終的には与謝野晶子の生涯を扱った講談になりました。次の休憩でお手洗いへの整列誘導をアナウンスするという自分の仕事も忘れ、思いっきり聞き入ってしまいました。
 長めの休憩を挟んで二席目。その前に、先生のお召し物について紹介させていただきました。那須紺の紋付に紺袴、帯は赤です。お団子ヘアがトレードマークだそうです。
 二席目の演目は、予告通り「赤穂義士伝 二度目の清書」です。討ち入りを控えた大石 内蔵助と、その妻お石の物語です。一席目の明るい感じと異なり、きりっとした本格的な講談です。以前このメルマガにも書きましたが、私はこの演目を10月に聞いています。二度目なのに、また泣いてしまいました。こんなに泣いてしまって、終演後、整列退場のご案内ができるかと不安になりながら。物語の世界にぐいぐい引き込まれる、すばらしい話芸でした。

 京子先生のご厚意で、当日の録音を皆様に配布できることになりました。ぶっくがいど2021年2月号CD版の付録として収録されます。点字版や墨字版をご利用の方も、CD版を併せてお送りすることが可能です。ご希望の方はセンター貸し出し担当までお問い合わせください。

※追記
 正月には、京子先生のラジオ出演が予定されています。NHK FMの「オペラ寄席 すぱげっ亭(1月2日 11時から11時50分まで)」内で、プッチーニ作曲「ジャンニ・スキッキ」を基にした講談を語るそうです。皆様、お聞き逃しなく。

(2) 第三回ロービジョン・ブラインド川柳コンクールのお知らせ

 ロービジョン・ブラインド川柳コンクールは、視覚障害にちなんだ川柳を、当事者だけでなくすべての方から募集して、それぞれの立場からの川柳により、障害理解と啓発を行うことを目的に開催されます。どなたでも応募できますので、周りの方にもお勧めいただけましたら幸いです。たくさんのご応募をお待ちしています。 詳細は以下の通りです。募集部門と過去の受賞作をご紹介します。

応募方法・優秀作品発表
ご応募は、特設ホームページの専用フォーム(https://www.paris-miki.co.jp/lv-senryu/)からお願いします。作品は、未発表のものに限ります。応募点数に制限はありませんが、 一回の応募は5作品までとさせていただきます。締め切りは2021年1月31日です。
受賞作品は、3月下旬にホームページで発表予定です。
お問い合わせ
ロービジョン・ブラインド川柳コンクール事務局
メールアドレス: lv-senryu@paris-miki.jp

2 スタッフルームから/「歩行訓練士のおすすめランチBest3」

 歩行訓練士の澤村です。2020年の「トリ」をつとめさせていただく真面目なわたくし、何を書こうか悩みました。思ってもみなかった1年を過ごすことになりましたから。あれこれ考えた末、あえて歩行訓練士のランチ、食券を先に買ってさっと食べられる、早い・安い・おいしい・おすすめランチをお知らせします。

 おすすめ3位は、JR川崎駅改札内の「ふたば製麺」です。讃岐出身の私ですが、とくにこだわりなくなんでも美味しくいただきます。中でもざるうどんが好きなのですが、ぶっかけうどんに押されてメニューから消えていることが多いです。同じお出汁を使っていますが、ざるの方が麺とお出汁の両方をそれぞれ味わえるような気がするのです。こだわりないと書いて、こだわっていますね。目の前で天ぷらを揚げておりおいしそうなのですが、1人前の量が多く胸焼けしそうなので天ぷらを注文したことは(たしか)ありません。自分で好きな天ぷらをとるセルフ式のお店に慣れてしまったせいでしょうか。

 2位は、小田急登戸駅改札内の「名代箱根そば」。登戸駅乗り換えの時、なぜかいつもお腹が空くので立ち寄ります。コロッケそばを食べてみたいと思っていますが、勇気がなくまだ1回も注文したことはありません。カレーライス推しの方もいるようですが、私は結局メニューの最初の方にあるかきあげそばを選ぶことが多いです。ドラえもんたちが迎えてくれる登戸駅は滞在時間も長くなりがち、わくわくします。

 1位は、東急武蔵小杉駅改札内にある「しぶそば」です。ちくわ天そばが私のお気に入り。縦に割った大きなちくわ天が2本、つまり1本分ドーンとのっています。長いちくわは、急いで食べてサクッとした衣の食感と、お出汁につけてゆっくり変化する味を楽しみます。冬は温かい、夏は冷たい、年中おいしいです。店内も落ち着いた雰囲気で、乗り換え時のささやかな楽しみです。渋谷駅再開発のために「本家しぶそば」が閉店したため、私の動きの中では貴重なお店となりました。

 大人数での外食が叶わない2020年でしたので、ひとりランチは貴重な外食の機会でした。来年は少しでもこの状況がよくなり、外食を楽しめる日が早く来ることを願わずにはいられません。来年が皆様にとってよい年となりますように。


3 カワサキ・用具の窓

 12月に入り、やはり寒くなってきました。季節はウソをつかないことを肌で実感しています。
 さて、温かい料理が恋しい季節ですので、今回は、電子レンジで料理ができるお鍋とマグカップ&プレートをご紹介します。(※価格は税込みです)

(1) 奥秋曜子の電子レンジ鍋 6,380円

  簡単に美味しく電子レンジで調理ができるセラミックのお鍋です。14のカテゴリーにわかれた音声のレシピが付属されています。例えば、豚肉のしょうが焼き、ピーマンの肉詰め、柚庵焼きなどのメインのおかずのほか、茶わん蒸、肉豆腐など65種類のなじみのある家庭料理を楽しめます。

(2) ロービジョンマグカップ 2,280円 & プレート 1,520円

 見えにくさを感じている方々からのリクエストにお応えしたオリジナルのマグカップとプレートです。マグカップにどのぐらいの量の液体が入っているかが見やすいように内側にラインをいれたり、お皿のフチをわかりやすくしています。以下のツイッターの動画をご参照ください。
 https://twitter.com/i/status/1329216378872578048
 デザインは3種類。「スマイル」はオレンジ色、「フォレスト」は緑色と赤色と黄色、「スクエア」は黒色と青色の柄で描かれており、テーブルを明るく彩ります。


4 編集後記

 講談会当日、スーツでビシッとキメた浦野を見て、「おっ」と思いました。京子先生も当然ながら、和装で凛としたお姿。場が引き締まって感じられました。
 以前にTPOという言葉が流行りましたが、「服装とは、おもてなしの原点だなぁ」と、ヨレヨレの服を着た私は妙に納得したものです。手の届かないところでなされた礼儀だからこそ、コロナ禍の今、余計に尊く感じられたのかもしれません。
 2020年、電話越しにしか言葉を交わしたことのない利用者の方も多くいました。迎える2021年、離れているからこその礼儀を忘れずに、皆様をおもてなしできればいいなと思います。
 本年も、当センターをご利用いただきありがとうございました。皆様、どうぞよい年をお迎えください。

メールマガジン『アイeye』編集長 橋口講平


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
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