川崎アイeyeセンター
メールマガジン『アイeye』

第151号

2021年11月10日(水曜日)発行
発行責任者 杉山雅章


目次

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1 ニュース&トピックス

(1) カード形式の障害者手帳を希望できます!

 川崎市では10月1日より、カード形式の障害者手帳を希望できるようになりました。カード形式はプラスチック製で丈夫、保険証などと同じ大きさで携帯が便利などのメリットがあります。一方、掲載できる情報が少ないため、表示内容が簡略化されるなどのデメリットがあります。住所記入欄が狭いため、住所変更の際に再発行が必要になることもあります。
 もちろん、これまでの紙の手帳もそのままお使いいただけます。
 カード形式への変更をご希望の方は、各区・地区の高齢・障害課にお問合せください。また、以下のホームページにも詳細が掲載されています。

川崎市 健康福祉局 障害保健福祉部 障害福祉課
身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳

2 スタッフルームから/「我が家にもAmazon Alexaが来た!」

 過去にスマートスピーカーのデモ会をセンターで開催し、参加された方のなかにはその後購入して楽しまれている方もいる。(編集者注:「スマートスピーカー」とは、インターネットの接続と音声認識・音声操作が可能な、AIアシスタントを搭載しているスピーカーです。)

 私自身も機会があればとずっと狙っていたのだが、多数のメーカーからいくつかの種類が販売されており、どれを選ぶのがよいのか決めかねて3年以上経過してしまった。結局のところ、GoogleかAmazonかの2種類には絞れたが、そのなかでどれがよいのかまた迷宮入りとなってしまった。

 そこで、ネットでの口コミ情報を思いついた。音質、設定の簡便性、マニュアルのわかりやすさが参考となる。GoogleもAmazonも設定後に使える機能についてはそれぞれ共通なので、そこは悩む必要はなかった。

 最後は自分のお財布次第。やはり音の良いモデルは本体の材質やメーカーブランドのこだわりもある。平均価格帯は数千円から1万円前後。スペックの高いモデルは数万円という価格の物もある。欲張りにも、安くて音の良さそうな口コミ機種を探すことにした。

 決め手とした口コミも販売プロモーションも、さすがAmazon。第4世代のAmazon Echo+赤外線コントローラーのセット販売品を見つけ、送料無しでほぼ1万円という機種に決めた。

 Boseという有名オーディオメーカー製のAlexa搭載スマートスピーカーに一時期心惹かれたが、マニュアルやセットアップに苦労されている口コミが多く見られたので、断念したこともレポートしておく。

 話を戻し、この赤外線コントロールについて少しふれておきたい。

 この機能をスマートホンで設定すると、自宅のテレビやエアコン、部屋の照明をAlexaに指示してオンオフしてくれるようになるというものだ。さらにまだ試してはいないが、「Alexa、おはよう」などというひとつのよびかけで、部屋の明かりを付け、スピーカーからは音楽を鳴らし、真冬なら暖房を入れて部屋を適温にしてくれるという。是非、この複合管理の設定を実感してみたいと思っている。【今野 浩美】


3 貸し出し担当コラム/本棚を探して ─シネマ・デイジーができるまで─

 シネマ・デイジーは映画のサウンドに音声解説を付けたものです。そのシネマ・デイジーはどのようにして作られるのでしょうか?

 まずは、原本となる映画のDVDを購入します。そして、その映画のセリフを全て時系列で書き出し、状況を説明する原稿を考え、セリフとセリフの間に当てはめていきます。誰が、いつ、どこにいるのか。風景や登場人物の衣装、画面に映っている看板の文字や字幕など、お伝えすることはたくさんあります。

 セリフの間がとても短かい場合などは、時間との戦いです。言葉の選び方も重要で、「イケメン」という主観的な言葉ではなく、いかに客観的な言葉で「イケメン」を伝えるかがポイントだそうです。

 解説原稿ができたら、映画本編の映像を流しながら原稿の検討会を行います。検討は一日では終わらず、何日にもわたります。紆余曲折の検討会を経て原稿が完成したら、視覚障害者の方を加えたモニター会に進みます。モニター会でも映画を流しながら解説原稿を読み上げ、視覚障害の方が分からないという部分を検討・修正していきます。原稿が完成したら、ナレーションを収録し、映画本編の音と合わせ、デイジー編集をします。ここまで来てやっと皆様にお届けできるシネマ・デイジーが完成します。最低でも7~8回は繰り返し映画を見るそうです。

 センターでも、たくさんのシネマ・デイジーを製作しています。皆様が一緒に映画を楽しめるよう、精進して参ります。

 センターでは、毎月音声解説付きDVD映画の体験上映会を開催していますが、昨今のコロナ禍で、たびたび上映会が中止になり、皆様にはご迷惑をおかけしました。映画会は中止になりましたが、楽しみにしていた映画を、シネマ・デイジーでお楽しみいただくことは可能です。以下は中止になった映画会の作品です。シネマ・デイジーの貸し出しをご希望の方は、貸し出し係までご連絡ください。

 なお、当センターから貸し出しできるのは、川崎市に在勤・在学・在住の方のみです。そのほかの方は、お近くの点字図書館にご希望をお伝えください。【庄司】


4 生活お役立ちメモ/ずぼらレシピ白菜編

 朝晩はだいぶ冷えてきましたね。寒くなると出回ってくるのが白菜。これからの季節、お鍋に大活躍しますね。本日は、白菜を使ったレンジ蒸しをご紹介します。

 用意する材料は、白菜、豚バラ肉薄切り、鶏がらスープの素、料理酒です。

 分量は、白菜は一人分で大きめの葉を3枚ぐらい、たっぷり使います。豚バラ肉薄切りは一人分で80グラムぐらい。薄切り肉だと5~6枚でしょうか。

 まず白菜を洗い、芯の部分と柔らかい葉の部分に分けます。手でちぎれますが、キッチンバサミで切ってもOK。

 耐熱ボウルに白菜と豚バラを交互に重ねていきます。下の方に白菜の芯を、上の方に葉の部分を使いましょう。

 鶏がらスープの素を全体に振り入れ、料理酒大さじ1を回しかけます。

 ラップをして8分ほど加熱します。レンジから取り出し、ラップを外さずに5分ほど余熱します。

 やけどに注意して、召し上がれ!加熱すると体積が減って、たっぷり野菜をとることができます。白菜から出る水分もうまみとなり、スープのように飲めちゃいます。温まりますよ。

 また、和風がお好きな方は鶏がらスープを「ほんだし」などの和風顆粒だしの素に変えても良いですね。お好みで、最後にポン酢などをかけても良いでしょう。ごま油をちょっとかけると、何となく中華風になります。

 野菜をたくさん食べて寒さに負けない体を作りましょう!


5 編集後記

 10月31日に衆議院、川崎市長選挙が行われました。皆様はどのように情報を得て、投票する候補者を決めていらっしゃるでしょうか。ラジオ・テレビで情報を得たり、最近ではYouTubeの選挙特集を参考にされる方もいらっしゃるかもしれませんね。

 候補者の情報を得る方法として、選挙管理委員会が発行する選挙公報があります。近年、この広報を点訳・音訳した「選挙のお知らせ」が配布されるようになりました。前の号でもお知らせした通り、川崎市では水車の会が長年、録音版選挙のお知らせを製作しています。一方点字版は、衆議院選挙は神奈川県ライトセンター、市長選挙は当センターから配布しました。今回は点字版も活用していただこうと、いつも点字資料をご利用いただいている方には個別に案内を差し上げました。このような「選挙のお知らせ」が製作されていることをご存じでない方もいらっしゃったようで、大変喜んでいただけました。必要な情報が当事者に伝わっていないと、改めて実感させられました。一方、この情報が不要な方にはご迷惑をおかけしました。この場を借りてお詫び申し上げます。

 センターでは必要な方に情報が届くよう、積極的な情報発信に努めております。今後もご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光


発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
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ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/


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