2026年5月10日 発行
発行責任者 稲垣直子
目次ここまで
ピアノの超絶技巧の持ち主で、その特徴をいかした多くの名曲を世に送り出したラフマニノフ。現代に近い作曲家でありながら、その音楽は非常に優美でロマン性にあふれ、かつスケールの大きな曲想が魅力です。今回は、本人演奏の歴史的音源も含め、ピアノ協奏曲、交響曲を中心にその美しい音楽を堪能します。特に世に数多くあるピアノ協奏曲の中でも、名曲中の名曲といえるピアノ協奏曲第2番ハ短調は全曲を聴いていただき、その魅力を存分にお伝えいたします。
歩行訓練士の田村です。入職した2021年から友人たちと47都道府県を巡る計画を立てていました。飛行機に乗り遅れそうで空港内で走ったり、渋滞で帰りの新幹線を逃したりとトラブルは色々とありましたが、計画を無事達成出来ました。
さて、今回はそんな旅行の中で、記憶に残っているものを3つ紹介いたします。
徳島県鳴門市にある、大塚製薬グループが開館した美術館です。
全ての展示品が原寸大のレプリカで、触っても良いことが特徴です。3時間ほど滞在しましたが、4分の1もまわれないほど大きな美術館です。礼拝堂や壁画も一部復元されており、教壇に立ってみたり、絵画に直接触ったり、石に彫られた人や動物の輪郭を手で感じたりと、貴重な体験が出来ました。
イメージと大きく違っていたのは、作品の大きさです。絵画として名前は知っている物でも、駅のポスターほどの大きさくらいと考えていたら、その数倍は大きい作品や、逆にA4サイズの大きさしかないものもあり驚いたことを覚えています。
高知県安芸郡北川村にある、モネの描いた作品を実空間に再現した庭園です。
「睡蓮」を再現した「水の池」や、様々な花が咲き誇る「花の庭」など、テーマごとに区画が分かれています。
要所には、もとになった絵と再現した場所があり、実際に絵の中に入り込んだように巡ることができました。
小高い丘のようなエリアの頂上にはベンチがあり、風を感じながら太平洋や北川村の山や川を見渡すことができます。
朝や夕方には庭園の雰囲気も感じ方が変わってくると思いますので、次回はもっと時間をとって過ごしてみたいと思っています。
京都市伏見区にある「お稲荷さん」の総本宮です。
「千本鳥居」としても有名な場所で、朱色の鳥居が隙間なく並んでいる様子は圧巻です。
ルートは大雑把に言うと、数字の8のような形をしています。中学生の頃に修学旅行で来た際は、奥まで行かずに手前の円をぐるっとまわりました。ですが、今回は1時間近くかけ、途中で何度か休憩を入れてもらいながら、一番奥の一ノ峰まで登り切りました。夕方近くに上り始めたのですが、頂上に着いた頃に夕日が差し込み、京都の街並みを見下ろすと、疲れが一気に吹き飛ぶような気持ちになりました。
美味しかったものなど、いろいろ紹介したい気持ちもありますが、今回はここまでにします。
今後は、ゆっくりとまわれなかった県を中心にリバイバル旅行をする予定です。
訓練担当の石川です。先日、「最高気温が40度以上の日の名称を酷暑日にする」と気象庁が発表しました。私自身も「危険な暑さ」という表現を耳にする回数が年々増えているように感じます。そこで、私たちが夏の暑さに備えて、今からできることを紹介しようと思います。
一つ目は、暑さに体を慣らすことです。少しずつ暑くなるこの季節に、汗をかく練習をして、効率よく体温調節ができる体をつくりましょう。手軽な方法としては、38度から40度の湯につかる入浴や無理のない範囲での運動などがあります。視覚障害者が安全に一人で運動できる環境というのは、なかなかつくりづらいものですが、自宅でのストレッチや軽い筋トレ、足踏み、踏み台昇降など、1日30分を目安に行うとよいと言われています。お好きな音楽やラジオを聴くなどしながら、楽しく続けられる工夫もしてみましょう。
二つ目は、意識的に水分補給を行うことです。環境条件や体の状況によって個人差はありますが、1日に1.5リットルから2リットル程度は必要と言われています。水分は、一度にまとめて飲むと、体に吸収されず、多くがそのまま排泄されてしまいます。30分程度を目安に、一口二口飲むことを心がけましょう。視覚障害者が行っておくとよい対策として、自分がよく利用する場所の自動販売機やお手洗いを今のうちから把握しておくとともに、できるだけ水筒などで飲料水を持ち歩き、いつでも水分補給ができる準備をしておくとよいでしょう。アルコール飲料やカフェインを多く含む飲み物は、水分補給にはなりません。水や麦茶などの利用をおすすめします。また、水分とあわせて、適量の塩分補給も重要です。飲み物とともに、熱中症対策のタブレットなどを持っておくとよさそうです。持病のある方は、暑さ対策について、主治医に相談するなどしておきましょう。
最後に、エアコンの試運転、音声でわかる温度計などの準備も暑くなる前にしておくことをおすすめします。今年も厳しい暑さが予想されますが、今からできる準備をして、楽しく夏を過ごしましょう。
澤村です。先月も三陸沖や長野県北部で地震が発生しました。災害そのものを止めることはできません。しかし、日頃から備えることで被害を減らし、自分や大切な人を守ることはできます。今日の準備が、明日の安心につながります。皆さまは、どのような備えをされていますか。
無印良品には、「くらしの備え。いつものもしも。」というホームページがあります。
「必要なモノを備える」のページには、「わたしの備え」として「まずはこの3商品・はじめのアイテム」「3日間を想定・自宅避難」「避難所に持ち出す」といったカテゴリーがあります。「まずはこの3商品」では、災害時に命を守るため「食事・衛生・トイレ」の視点が特に重要とされています。長期保存が可能な備蓄用チョコようかん、指型歯みがきシート、非常用トイレセットなど、いずれも無印良品の商品が紹介されています。
無印良品は市内に複数店舗があります。何からそろえればよいかわからない方は、こちらのホームページを参考にしてみてはいかがでしょうか。
今年85歳になる利用者様が、私にこうおっしゃいました。「私は太平洋戦争が始まった年に生まれたから、戦争の記憶はあまりないの。戦争のない人生を歩めたことを幸せに思っていたのに、人生の終わりに戦争が起こるかもしれない。どうしたらいいのか分からないし、子や孫たちに迷惑をかけてしまうのではないかと、申し訳なくて。」ご自身の見えにくさに困っているというご相談の中で、日本の行く末を心配しておられるのです。
石破前首相は、戦後80年にあたっての所感の中で、戦争を止められなかった事実に真摯に向き合い、謙虚に学び続ける国民がいてこそ平和は守られるのだという趣旨のメッセージを示しています。その所感からまだ1年も経っていないことに戸惑いを覚えつつ、私は、利用者様が今抱えていらっしゃるさまざまな不安に寄り添い、少しでも安心して生活できるよう仕事をしていきたいと思います。
これから暑い夏を迎えるにあたり、戦争や災害、物価高騰など、先行きへの不安は尽きません。しかしながら、日々の安心をどのように築いていくか、その積み重ねが、私たち一人ひとりの「明日を生きていく力」につながるのだと信じています。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 澤村実希
発行:川崎市視覚障害者情報文化センター(川崎アイeyeセンター)
住所:郵便番号 210‐0026 川崎市川崎区堤根34番地15
電話:044-222-1611
ファクス :044-222-8105
メールアドレス:kawasaki-icc@kawasaki-icc.jp
公式ウェブサイト:http://www.kawasaki-icc.jp/
メールマガジンは ここまでで終わりです。