2025年4月25日 発行
発行責任者 内藤牧
目次ここまで
ゴールデンウイーク期間中の休館日は、4月28日(月曜日)・29日(火曜日)と、5月3日(土曜日)から6日(火曜日)までです。ご来館や図書の希望をされる場合はご注意ください。
5月は、日本映画「老後の資金がありません!」を上映いたします。本作は、シネマ・デイジーの製作はありません。
市川 沙央 さんの「ハンチバック」が2023年に芥川賞を受賞すると、視覚障害者など読むことに困難を抱える読者の存在が世間的に注目されるようになりました。このことから出版社の取り組みも進み、配慮された書籍が続々と登場しています。「耳で聴く本」、オーディオブックもそのひとつです。
それでは、従来のデイジー図書とはどのように違うのでしょうか? 本イベントでは聴き比べや、出版社へのインタビューなどを通し、オーディオブックの魅力にふれる機会をご提供します。入場無料、申し込み不要となっています。どうぞお気軽にお越しください。
皆様、こんにちは。iPhone、パソコン訓練担当の田中です。
私には今月から中学2年生になる娘と小学6年生になる息子がおります。娘が小学5年生のころ、初めて家庭科の授業で料理の勉強をした時のことです。私が仕事から家に帰るなり「パパ、今日の夜ご飯は●ちゃんが作るからね」(●は娘の名前)というではありませんか。今まで1回も料理を作るなんてことを発言したことなかったのに。子どもの成長していく姿を目の当たりにした私は、「分かったよ。それじゃお願いしますね。」とあたたかな気持ちで伝えました。
お風呂に入った後、自室に戻りかれこれ1時間以上たちましたが完成する気配が全くありません。大丈夫かな、ケガしていないかなと心配しましたが妻が見ているのでおそらく大丈夫だろうなと思ったりしていた時に「パパできたよ」と娘が手作りしたご飯を持ってきてくれました。お茶碗には白米と小さい小皿には卵焼きが一つ置かれていました。娘が頑張って作った手料理なのでこみあげてくるものがありましたが、心の片隅には1時間以上かけてこの内容なの?という複雑な気持ちになりました。配膳を終えた娘はその場にとどまっております。どうやら感想を聞きたいのでしょうね。
私が「いただきます」と伝え一口パクリと卵焼きを食べました。ムムム、この一口にあらゆる食感と味が交わっているではありませんか。私が分かった限りではスライスチーズ、ブラックペッパー、砂糖、味の素、しょうゆあたりかなと。娘には「初めてにしてはうまくできたけど、色々な調味料やスライスチーズはかえってまずくなっちゃうよ」と厳しいコメントを話してしまいました。娘は「分かった。次は頑張るね」とにこやかに話してくれました。
ところで何を入れたのかを尋ねると、スライスチーズ、ブラックペッパー、砂糖、味の素、しょうゆは正解でしたが他が分かりませんでした。妻に確認したところ、追加で牛乳、オイスターソース、塩、コショウ、ケチャップ、ソース、ナンプラーということが判明しました。調味料の選定とかき混ぜ作業で時間がかかっていたみたいです。私の分だけ作って自分の分は作らなかったようです。
厳しいコメントにもにこやかだったのがよくわかります。その様子から魔女が鍋でコトコト煮ている光景が想像できました。
貸し出しの庄司です。4月9日に、2025年の本屋大賞が発表されました。今年は、大賞作品の『カフネ』が2位以下を大きく引き離し、断トツで大賞に選ばれています。選ぶのは全国の書店員たち。一次投票では、全国488書店の書店員652人が投票。二次投票では、336書店の441人が投票しました。二次投票はノミネート作品をすべて読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票するというのですから、書店員たちの熱い思いを感じますね。それでは今年の本屋大賞の第1位から第3位の作品をご紹介します。
内容:法務局に勤める女性は、溺愛していた弟が急死して悲嘆に暮れていた。弟の遺言書から弟の元恋人に辿りついた彼女は、その元恋人が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことになる。「カフネ(cafune)」はポルトガル語で、「愛する人の髪にそっと指をとおすしぐさ」「頭をなでて眠りにつかせる」という意味だそうです。
内容:神奈川で看護師をしながら一人息子を育てていた女性。息子は甲子園常連校を倒すことを夢見て、大阪の高校に進学する。彼女もまた大阪に拠点を移すが…。
内容:5歳で読んだ「走れメロス」をきっかけに、少年の人生は小説にささげられることになった。12歳のとき、生涯の友と出会い、2人は小説家が住んでいるというモジャ屋敷に潜り込む。その屋敷にはある秘密があった…。
本屋大賞にノミネートされた作品は、とにかくどれも面白く、映画化される作品もたくさんあります。ただし、2024年公開の映画「カフネ」は、今回大賞を取った『カフネ』とは別作品です。ご注意ください。
新体制のセンターがスタートして1か月が経とうとしています。皆様の生活には変化があったでしょうか。私は4月恒例の役所・郵便局回りを済ませましたが、それ以外は変わらぬ日常です。
ところで、業務アシスタントばんは今月までの出勤となります。メルマガ上ではお別れですが、点訳校正や音声ガイド製作、そしてイベント時の応援で来館します。イベントでは皆様とお会いすることがあると思いますので、よろしくお願いいたします。
メールマガジン『アイeye』 編集委員 浦野盛光
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