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先月までの主なお知らせ

先月までの主なお知らせは以下の通りです

過去のお知らせ


音声解説付きDVD映画の体験上映会(予約制)開催のお知らせ

 当センターでは音声ガイドの質の向上および普及を目的に、音声解説付きDVD映画の体験上映会を毎月開催しています。上映作品はすべてシネマ・デイジーになっている作品ですので、見逃したかたも貸し出しをご希望くださるかサピエからダウンロードして聞くことができます。
 ただし一部の作品につきましては、シネマ・デイジーの製作ができません。今年度の上映会ではそんな作品もラインナップに加えていますので、ぜひこの機会にご鑑賞ください。

作品「舟を編む」 2時間14分 日本

監督:石井 裕也
原作:三浦 しをん
出演:松田 龍平、宮崎 あおい、黒木 華 ほか
シネマ・デイジー製作不可

日にち
2024年4月27日(土曜日)
時間
午後1時30分から上映開始
会場
センター内 多目的室A
締め切り
2024年4月12日(金曜日)午後5時
定員
46名
内容
「"恋”の語釈は馬締さんに書いてもらいましょう。きっと生きた語釈ができます」
 出版社・玄武書房に勤める馬締光也(まじめ みつや)は、変わり者として持て余されているが、言葉に対する天才的なセンスで一目を置かれる新人編集部員である。辞書編集部に異動し、個性派ぞろいの辞書編集部の中で、見出し語が24万語という大規模な辞書「大渡海」の編纂に没頭している。
 ある満月の夜、馬締は下宿屋の孫娘・林香具矢と出会い一目惚れをしてしまう。初めて感じたある思いをなんとか“言葉"にし伝えようとするものの、言葉のプロでありながらふさわしいものを見つけることができずに動揺する。思いを伝えたい相手がいる、つながりたい―もどかしくも微笑ましいやりとりが描かれる、“言葉"が編むハートウォーミングなラブストーリー。本屋大賞第1位を受賞したベストセラー小説、堂々の映画化!
お申し込み・お問い合わせ
イベント担当まで。

CDで聴くクラシック音楽講座(予約制)のご案内

 この音楽講座ではクラシック音楽をわかりやすくひも解くと同時に、選りすぐりの名演を聴いていただき、音楽の新たな発見とその魅力をお伝えいたします。
クラシック音楽は大変幅が広く、様々な側面がありますので、作曲家をシリーズにして、毎回1名から2名を取り上げます。クラシックを真に楽しむには、基礎知識が必要です。音楽史、楽曲の形式、楽器の種類、楽譜の基本等を初心者にもわかるように説明したうえで、その作曲家の厳選した名曲・名演奏をセンターの高音質のオーディオシステムでたっぷりと聴いていただきます。
 クラシック音楽をあまりお聴きにならなかったかたにも耳馴染みの良い、わかりやすい曲を取り入れていますので、ぜひお楽しみください。

第7回 メンデルスゾーン
~春にふさわしい、瑞々しい曲調。モーツァルト以来の若き天才~

 前期ロマン派の時代、同世代の作曲家たちと共に活躍したフェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディ。少年時代から才能を発揮し、環境にも恵まれて音楽家として幸福な生涯をおくりました。過労がたたり、わずか39年の人生でしたが、まるで常春のような多くの瑞々しい調べを生み出しました。今回は、彼の代表作品を集め、その音楽の豊かさを堪能します。

曲目
ピアノ曲集「無言歌集」から「春の歌」OP.62の6、同「紡ぎ歌」OP.67の4、劇付随音楽「真夏の夜の夢」OP.21「序曲」、同OP.61より「結婚行進曲」、弦楽八重奏曲変ホ長調OP.20より第1楽章、ピアノ三重奏曲第1番ニ短調OP.49より第2楽章、交響曲第3番イ短調「スコットランド」OP.56より第1楽章、交響曲第4番イ長調「イタリア」OP.90より第1楽章、ヴァイオリン協奏曲ホ短調OP.64より第1楽章。
日時
2024年4月6日(土曜日)午後1時30分から3時30分
会場
川崎市視覚障害者情報文化センター 多目的室
参加費
無料
定員
30名。※2024年2月中に、イベントの受付に関するガイドラインを公開します
お申し込み・お問い合わせ
イベント担当まで。

音声解説付きDVD映画の体験上映会(予約制)開催のお知らせ

 当センターでは、音声解説付きDVD映画の体験上映会を以下の1.から4.の要領で開催しております。音声解説とは、登場人物の動きや背景等、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイドです。

  1. 同一映画を、日にちを変えて2回上映します。
  2. 各日定員30名とし、原則先着順といたします。
  3. 座席は間隔をあけて配置します。
  4. 換気のために窓やドアを開けての上映となります。(会場が明るくなります)

作品『アポロ13』
3月22日(金曜日)・3月23日(土曜日)
いずれも午後1時30分より開催

2時間20分 アメリカ
監督 ロン・ハワード
出演 トム・ハンクス、ケビン・ベーコン ほか

1970年4月11日、アポロ13号が月に向けて打ち上げられた。だが、月まであと6分の5の行程で、宇宙船の酸素タンクの爆発事故が発生してしまう。月面着陸はおろか、地球に帰還できる確率も10%以下と絶望的な状況に陥った乗組員たちは、地上の管制センターと力を合わせて生還を目指す。エンジニアひとりひとりの小さな貢献と叡智の集合が奇跡を生んだ、月面探査船アポロ13号爆発事故の救出劇をドラマチックに描いた人間ドラマ。NASAの協力により船内のシーンを実際の無重力空間で撮影するなどリアルさにこだわった描写から、トム・ハンクスをはじめとした豪華俳優陣による名演など、見どころが尽きない傑作である。第68回アカデミー賞で9部門にノミネートされ、編集賞・録音賞を受賞した。

お申し込み・お問い合わせ
川崎市視覚障害者情報文化センターまで。

ヨガ教室(予約制)対面クラス・オンラインクラスのご案内

 ヨガ初心者のかたでも無理なくできるヨガ教室です。
 会場で直接レッスンを受ける対面クラスと、パソコンやスマートフォンなどを使ってご自宅でレッスンを受けるオンラインクラスの二つを開催いたします。

対象者(対面クラス)
全盲、ロービジョン(弱視)、見えにくいと感じているかた。
対象者(オンラインクラス。以下の1.から3.のすべてに該当するかた)
  1. 全盲、ロービジョン(弱視)、見えにくいと感じているかた。
  2. 川崎市在住・在勤・在学のかた。
  3. ご自宅でZoomアプリを使用できるかた。(Zoomアプリの操作に慣れていないかたには、事前に直接指導いたしますので、ご相談ください。)
開催日
2024年3月16日(土曜日)
開催時間
午前の部 午前10時から11時30分
午後の部 午後1時30分から3時(オンラインクラス同時開催)
会場
川崎市視覚障害者情報文化センター 多目的室
参加費
無料
定員
対面クラス:各回16名・予約制。
オンラインクラス:10名・予約制。
ご用意いただくもの
  • 動きやすい服装。靴下着用のかたは、滑り止めのついた五本指靴下。
  • 汗ふきタオル。
  • 水分補給用の水など。
お申し込み・お問い合わせ
担当 金子まで。

※対面クラスに同行のご家族様・ガイドヘルパー様には別室でお待ちいただく場合がありますので、予めご了承ください。

2024年度は下記日程で開催の予定です。奇数月の第三土曜日で、時間はいずれも午前10時から11時30分(対面)と、午後1時30分から3時(対面・オンライン同時開催)です。皆さまのご参加をお待ちしております。

  • 2024年5月18日(土曜日)
  • 2024年7月20日(土曜日)
  • 2024年9月21日(土曜日)
  • 2024年11月16日(土曜日)
  • 2025年1月18日(土曜日)
  • 2025年3月15日(土曜日)

第45回れきおんクラブ(予約制)のご案内

 国立国会図書館が配信している「歴史的音源」は、1900年代初めから1950年頃までにSP盤や金属盤に収録された貴重な音源をデジタル化して一般に公開している音源です。当センターでは、この歴史的音源を楽しむ会「れきおんクラブ」を開催しています。
 3月は、「れきおん ふるさと巡りシリーズ第2弾 九州・沖縄編」をお届けします。
 歴史の古い九州地方は民謡の宝庫。歴史上の偉人やできごとにまつわる歌や、懐かしいご当地ソングも数多く生まれています。また島唄と呼ばれる琉球・沖縄の音楽も魅力的です。
 「おてもやん」「黒田節」「田原坂」「長崎のお蝶さん」などの有名な曲や「安里屋ユンタ」「谷茶前」、隠れキリシタンに伝わる「オラショ」など、れきおんならではの貴重な音源もご紹介します。日本の音楽の豊かさ、奥深さに触れるひとときをお楽しみください。

日時
2024年3月2日(土曜日)午後1時30分から3時30分
会場
川崎市視覚障害者情報文化センター 多目的室
参加費
無料
定員
30名。予約制。
お申し込み・お問い合わせ
担当 金子まで。

音声解説付きDVD映画の体験上映会(予約制)開催のお知らせ

 当センターでは、音声解説付きDVD映画の体験上映会を以下の1.から4.の要領で開催しております。音声解説とは、登場人物の動きや背景等、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイドです。

  1. 同一映画を、日にちを変えて2回上映します。
  2. 各日定員30名とし、原則先着順といたします。
  3. 座席は間隔をあけて配置します。
  4. 換気のために窓やドアを開けての上映となります。(会場が明るくなります)

作品『きこえなかったあの日』
2月16日(金曜日)・2月17日(土曜日)
いずれも午後1時30分より開催

1時間56分 日本
監督・撮影・編集 今村 彩子
映像提供 目で聴くテレビ

――いくつもの「あの日」から生まれた、私たちの「いま」と「これから」「珈琲とエンピツ」、「友達やめた。」の今村彩子監督によるドキュメンタリー映画。東日本大震災直後に宮城を訪れた今村監督が抱いたのは「耳のきこえない人たちが置かれている状況を知ってほしい」という痛切な思いだった。あれから10年。聴覚障害者への情報保障には、手話言語条例の制定や知事会見の手話通訳など、これまで見られなかった新しい動きが生まれた。今村監督はこれらをカメラに収めつつ、熊本地震や西日本豪雨、新型コロナウイルス蔓延などに直面するろう者の思いに触れ続けた。みんなが安心して暮らせるその日まで…本作は、今村監督がみつめた、聴覚障害者と災害、その10年の記録である。

お申し込み・お問い合わせ
川崎市視覚障害者情報文化センターまで。

かわさき冬のコンサート「和波 たかよし 土屋 美寧子 デュオ・コンサート」のご案内

 和波さんは1945年東京生まれ。数々の賞を受賞し、世界的に活躍するヴァイオリニストです。
 ピアニストの土屋さんとは1979年からデュオとしての活動を開始。国内各地でのリサイタルに加え、ロンドン、パリ、モスクワなど欧米諸都市、および中東、アジアの国々でも演奏、放送を行い、その絶妙なアンサンブルで多くの人を魅了しています。和波さんは点字毎日に「音楽雑記帳」も連載中。点字毎日はセンターから貸出することができます。

ヴァイオリニスト 和波 たかよし/ピアニスト 土屋 美寧子

日時
2024年2月10日(土曜日)
午後1時開場 午後1時30分開演(午後3時30分終演予定)
出演
和波 たかよし(※)・土屋 美寧子
会場
ふれあいプラザかわさき 2階ホール
参加費
無料
定員
70名。予約制(全席指定)
申込締切
2024年1月27日(土曜日)午後5時までに、お電話またはメールでセンターまでお申込みください。定員を超えた場合、抽選となります。
プログラム
ドヴォルザーク
ユーモレスク
ベートーヴェン
ソナタ 第5番 ヘ長調(スプリング・ソナタ)より 第1楽章
バッハ
無伴奏ヴァイオリンパルティータ第3番 ホ長調より ~プレリュード、ガヴォット、ジーグ
メンデルスゾーン
無言歌集より「春の歌」ほか(ピアノソロ)
滝廉太郎
荒城の月
エルガー
愛の挨拶
クライスラー
愛の悲しみ、愛の喜び
お申し込み・お問い合わせ
イベント担当まで

※ 和波(わなみ)たかよし さんの「たかよし」の字は、親孝行の「こう」で「たか」、しめすへん(カタカナのネの字)に喜ぶの文字で「よし」と書きます。

ダウンロード
かわさき冬のコンサート「和波 たかよし 土屋 美寧子 デュオ・コンサート」パンフレット[PDF/271KB]

CDで聴くクラシック音楽講座(予約制)のご案内

 この音楽講座ではクラシック音楽をわかりやすくひも解くと同時に、選りすぐりの名演を聴いていただき、音楽の新たな発見とその魅力をお伝えいたします。
 クラシック音楽は大変幅が広く、様々な側面がありますので、作曲家をシリーズにして、毎回1名から2名を取り上げていきます。クラシックを真に楽しむには、基礎知識が必要です。音楽史、楽曲の形式、楽器の種類、楽譜の基本等を必要に応じて初心者にもわかるように説明したうえで、その作曲家の厳選した名曲・名演奏をセンターの高音質のオーディオシステムでたっぷりと聴いていただきます。
 クラシック音楽をあまりお聴きにならなかったかたにも耳馴染みの良い、わかりやすい曲を取り入れていますので、ぜひお楽しみください。

第6回 シューベルト
~青春の哀感に満たされた珠玉の旋律の数々~

 モーツァルトよりもさらに短い、わずか31年の生涯の中で、数多くの美しいメロディーを紡いだ「歌曲の王」フランツ・シューベルト。しかしその旋律はどこか儚げで、青春の哀しみに満たされています。今回は、彼が残した全ての楽曲ジャンルにわたり、その芸術を堪能いたします。

曲目
歌曲「アヴェ・マリア」、歌曲「春の想い」D686、歌曲「野ばら」D257、歌曲「ます」D550、ピアノ五重奏曲「ます」D667 第4楽章、歌曲「魔王」D328d、歌曲集「美しき水車小屋の娘」D795より第4曲「小川に寄せる感謝の言葉」・第20曲「小川の子守歌」、歌曲集「冬の旅」D911より第5曲「菩提樹」・第24曲「ライアー回し」、4つの即興曲D899より第3番変ト長調、ミサ曲第6番変ホ長調D950より「クレド」、ピアノソナタ第21番変ロ長調D960 第1楽章、交響曲第8番ロ短調「未完成」D759 第1楽章・第2楽章。
日時
2024年2月3日(土曜日)午後1時30分から3時30分
会場
川崎市視覚障害者情報文化センター 多目的室
参加費
無料
定員
30名。予約制。
お申し込み・お問い合わせ
イベント担当まで。

川崎市からのお知らせ「物価高騰対策給付金(1世帯7万円)のご案内」

 物価高に切実に苦しんでいる低所得世帯(住民税非課税世帯)に対し、川崎市では給付金(7万円)を支給します。支給対象となる世帯には「支給のお知らせ」が届き、2月26日(月曜日)から順次、自動的に振り込まれる予定になっています。この場合は、特に手続きはありません。令和6年1月下旬から発送している、市からの「確認書」が届いた場合は、必要事項を記入し、必要書類を添付の上、令和6年4月30日(火曜日)午前9時まで(川崎港郵便局留必着)に専用の返信用封筒で返送してください。「確認書」の返送から4週間から8週間程度で、振り込まれる見込みです。
 また、支給対象世帯と思われるが、市から「支給のお知らせ」も「確認書」も届かない世帯、たとえば、DV等により住民票を移さず川崎市に避難している方や、令和5年1月1日以降に複数回転居された方、海外から転入したかたなどにつきましては、支給対象となる場合があります。こうした場合には「申請書」の提出が必要となりますが、この手続方法は、別途川崎市ホームページなどを確認の上、電子申請の場合は令和6年4月30日(火曜日)午後11時59分まで、郵送の場合は令和6年4月30日(火曜日)午前9時まで(川崎港郵便局留必着)で必要書類を提出してください。
 上記に関するお問い合わせは、川崎市物価高騰対策給付金コールセンター(電話:0120-710-320)まで、土日・祝日を除いた午前8時30分から午後5時15分までの間でお電話ください。

川崎市ホームページより
令和5年度川崎市物価高騰対策給付金(7万円)の受給手続について

チラシ[PDF/201KB]


センター長からひとこと センターまつりを振り返って

 まだまだ寒い日が続きますが、陽だまりの中に春の訪れを感じる頃となりました。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

 まず初めに、お知らせしたいことがあります。昨年12月、川崎市議会において、私ども日本点字図書館が2024年度からの5年間も、引き続き当センターを運営することが採択されました。昨年2月から準備が始まり、ようやくこの時を迎えることができ、ホッとしております。ここ数年で医療機関との連携が広がり、地域の関係機関とも協力が進み、少しずつですが当センターの存在が周知されはじめているように感じます。視覚に障害を持つかたが、早い段階でセンターにつながり、それぞれにあった自分らしい生活を送ることができるよう、引き続き支援をして参りたいと思います。次の5年間も、職員一同、心新たに、業務を進めていく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、昨年12月に開催した「川崎アイeyeセンターまつり」は4年ぶりの開催でした。どれくらいの人に来ていただけるか心配しておりましたが、約200人ものかたにご来場いただきました。当日は多数の市内のボランティア団体(愛称:オブリガード)、視覚障害者福祉協会の協力を得て、皆さまをお迎えいたしました。アンケートでは、「楽しかった。」「たくさんのかたに会えて良かった。」「是非、またセンターまつりを開催して。」という声をたくさんいただきました。一方、反省事項としては、「焼き立てパンの販売」が午前中で完売してしまったことです。「食べたかったのに!」という声を多数いただきました。これまでのセンターまつりでは250個ほど用意していましたが、今回は思い切って400個にしました。それでも足りませんでした。皆さまの「“食”に対する意欲」の高さを改めて感じました。次回はこの点も含め改善し、より楽しんでいただけるセンターまつりにしたいと考えています。どうぞご期待いただきたいと思います。

 今回のセンターまつりのメインイベント「落語会」では、隅田川馬石師匠に来ていただきました。師匠の話芸にぐいぐいと引き込まれ、皆さまと一緒に笑いと涙に富んだ楽しい時間を過ごすことができました。ここで2席目の「井戸の茶碗」という噺をご紹介したいと思います。これは、古典落語の演目で、江戸時代後期の作品だそうです。

 正直者のくずやの清兵衛がいつものように歩いていると、上品な娘に呼び止められます。裏長屋に入っていくと娘の父親、千代田が「浪人のため、お金の工面に窮している。仏像を引き取ってほしい。」と清兵衛に言います。清兵衛は「自分はくずやが本職。仏像の目利きには自信がない。」と断りますが、その正直さが気に入られ、結局200文で引きとることになります。その仏像をかごに入れて歩いていると、細川屋敷の若い侍、高木が「ちょうど仏像を探していた。」と清兵衛を呼び止めます。高木は、清兵衛が仏像を手に入れた経緯を聞いたうえで、600文で買いとります。そして高木が仏像をお湯の中で丁寧に磨いていると台座の下から、なんと小判50枚、50両が出てきます。「仏像を買ったのであって中の50両を買ったわけではない。浪人ならお金に苦心しているであろう。」と清兵衛を探し、元の持ち主へ50両を返そうとします。清兵衛が千代田の家にお金をもっていくと、千代田は「仏像はもう自分のものではない。だからこの金は受け取れない。」と断ります。困った清兵衛は大家さんに相談します。すると、清兵衛が10両、残り40両をお侍さんと浪人で折半し20両ずつにしてはどうかと提案します。清兵衛はそれを千代田に伝え、20両を受け取ってほしいと懇願します。しかし、それも拒否されます。では、「何かを渡して、その代金ということならどうでしょう。」と尋ねます。さすがに千代田も折れ、日常使っている欠けた茶碗を「こんなものしかない。」と差し出します。くずやはそれを引き取り桐の箱に納め、高木のところに持っていきます。高木は一部始終を聞いたうえで、これを受け取ります。この話が細川家中に広まり、感心した殿様が「茶碗を見たい。」と言い出します。高木が持参すると居合わせた目利きの者が、「これは『井戸の茶碗』という世に二つとない名器です。」と告げ、殿様は300両でこの茶碗を買い上げます。すると高木は「このお金の少なくとも150両は浪人に返すべきだ。」と、再び清兵衛を呼びます。しかし、清兵衛が危惧する通り、千代田はこれを断ります。そこで清兵衛は「前と同じように何か差し出すものはないでしょうか」と尋ねますが、「そんなものはあるわけがない。」といいます。千代田は思案のあげく、「娘を高木に嫁がせ、その支度金にするというのではいかがか。」といいます。清兵衛から話を聞いた高木も「あの浪人の娘なら確かである。」と、これを了承します。めでたしめでたしという噺です。

 このような人情噺を聞いていると、笑いの中に、欲にとらわれない正直さ、人を思うやさしさに触れ、ほっこりとした気持ちになります。海外の映画やドラマでは味わえない日本独特のストーリーのように思います。考えてみれば、落語、歌舞伎、浄瑠璃などは、江戸時代に栄えたものです。江戸300年が戦なき世であったからこそ、このような芸能によって、日本人独特の義理・人情の感覚が醸成されていったのではないでしょうか?江戸300年の平和は、日本人が「こうありたい」という生き方、倫理観のようなものを築いていく大切な時期だったのかもしれません。そしてそれが、今の私たちに、このような芸能を通して引き継がれているのではないでしょうか。落語を聞いて、あらためて平和の大切さに思いを馳せた次第です。

 皆さまはこのような日本人の心に響く落語を、もっと聞いてみたくありませんか。センターには落語のCDが20タイトルほどあります。ご希望のかたは、どうぞ貸出担当までご連絡ください。お待ちしております。

センター長 杉山 雅章 (すぎやま まさあき)


音声解説付きDVD映画の体験上映会(予約制)開催のお知らせ

 当センターでは、音声解説付きDVD映画の体験上映会を以下の1.から4.の要領で開催しております。音声解説とは、登場人物の動きや背景等、映画の視覚情報を言葉で説明した音声ガイドです。

  1. 同一映画を、日にちを変えて2回上映します。
  2. 各日定員30名とし、原則先着順といたします。
  3. 座席は間隔をあけて配置します。
  4. 換気のために窓やドアを開けての上映となります。(会場が明るくなります)

作品『わたしは光をにぎっている』
1月26日(金曜日)・1月27日(土曜日)
いずれも午後1時30分より開催

1時間36分 日本
監督 中川 龍太郎
出演 松本 穂香、渡辺 大知、徳永 えり、吉村 界人 ほか

「閉店します」の貼り紙、壊される建物、姿を消す商店街…再開発のもとに失われてゆく愛おしいものを、丁寧に見送る主人公の姿を通して、現代に生きる私たちに「大切なものの終わり」とどう向き合うかを教えてくれる珠玉の作品。中川監督曰く、「翔べない時代の魔女の宅急便」。宮川澪は祖母と小さな民宿を切り盛りしていたが、祖母が入院してしまったため民宿をたたまざるを得なくなる。上京し、父親の親友の京介が営む銭湯に居候しながら仕事を探すものの、引っ込み思案な性格が災いし難航してしまう。祖母の「目の前のできることから、ひとつずつ」という言葉を励みに銭湯を手伝ううちに、常連客との交流も生まれ、都会の生活に喜びを見出すようになる。ところがある日、区画整理のために銭湯が閉店されることを知り、澪はある決意をする。

お申し込み・お問い合わせ
川崎市視覚障害者情報文化センターまで。

※音声解説付きDVD映画の体験上映会は、新型コロナウイルス感染拡大状況によっては直前で中止・延期になる場合があります。予めご了承ください。


ヨガ教室(予約制)対面クラス・オンラインクラスのご案内

 ヨガ初心者のかたでも無理なくできるヨガ教室です。
 会場で直接レッスンを受ける対面クラスと、パソコンやスマートフォンなどを使ってご自宅でレッスンを受けるオンラインクラスの二つを開催いたします。

対象者(対面クラス)
全盲、ロービジョン(弱視)、見えにくいと感じているかた。
対象者(オンラインクラス。以下の1.から3.のすべてに該当するかた)
  1. 全盲、ロービジョン(弱視)、見えにくいと感じているかた。
  2. 川崎市在住・在勤・在学のかた。
  3. ご自宅でZoomアプリを使用できるかた。(Zoomアプリの操作に慣れていないかたには、事前に直接指導いたしますので、ご相談ください。)
開催日
2024年1月20日(土曜日)
開催時間
午前の部 午前10時から11時30分
午後の部 午後1時30分から3時(オンラインクラス同時開催)
会場
川崎市視覚障害者情報文化センター 多目的室
参加費
無料
定員
対面クラス:各回16名・予約制。
オンラインクラス:10名・予約制。
ご用意いただくもの
  • 動きやすい服装。靴下着用のかたは、滑り止めのついた五本指靴下。
  • 汗ふきタオル。
  • 水分補給用の水など。
お申し込み・お問い合わせ
担当 金子まで。

※対面クラスに同行のご家族様・ガイドヘルパー様には別室でお待ちいただく場合がありますので、予めご了承ください。


「小説の中の味を楽しむ会」を開催します

 昨年度から、通常の読書会に新たな楽しみを加えて開催しております「小説を楽しむ会」。今回は、坂木司著『和菓子のアン』をテーマに、「小説の中の味を楽しむ会」を開催します。
 この小説には、おいしそうな和菓子がたくさん出てきます。普段のおやつにいただきたいお饅頭や大福、お茶席などに出てきそうな季節の上生菓子、そして辻占。今回は、和菓子が重要な役割を果たすシーンを中心に小説版をデイジー音源で聞き、そこに登場する色々な和菓子を食べ比べてみましょう。甘いものを食べると幸せな気持ちになりますが、みんなで一緒に和菓子をいただきながら楽しむ小説には、特別な味わいが感じられることでしょう。テーマ図書については、読了しているかどうかは問いません。また、今回は金曜日ではなく土曜日の開催となりますのでご注意ください。

日時
2024年1月13日(土曜日)午後1時30分から3時30分
会場
川崎市視覚障害者情報文化センター 多目的室AおよびB
参加費
無料
参加方法
会場に直接お越しいただく直接参加 または パソコンやスマートフォンなどを使ってご自宅から参加するオンライン参加
定員
直接参加36名 オンライン参加10名 予約制
定員を超えた場合は抽選となります。
申込締切
2023年12月23日(土曜日)午後5時まで
締め切り後に、お申込みいただいた皆さまに結果をご連絡します。
作品
坂木 司(さかき つかさ)著 『和菓子(わがし)のアン』
主人公は、ぽっちゃりした体形が気になる18歳の女性。高校を卒業したけれど特にやりたいこともなく、デパートの地下食品街の和菓子屋さんでアルバイトを始めます。彼女は、個性的すぎる店長や同僚に囲まれながら様々な事を学び、歴史と遊び心に満ちた和菓子の奥深い魅力に目覚めていきます。読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなるお仕事ミステリー。点字5巻、デイジー1巻(9時間12分)。
著者
坂木 司(さかき つかさ)
1969年、東京都生まれ。出生年・出生地・学歴は公開しているが他は性別すらも未公表。性別などのプロフィールを公開することによって読者に先入観を与えないため。ほかの著作に『アンと青春』『アンと愛情』『ひきこもり探偵シリーズ』などがある。

 会場では、和菓子の試食を行う予定です。当日は手指消毒を行い、会場の換気に気を付けて実施いたします。体調に不安のある方はご来場をお控えください。アレルギーのあるかた、食事制限のあるかたは、試食なしでの参加も承ります。ご相談ください。
 オンライン参加は、視覚障害がある川崎市在勤・在学・在住のかたで、ご自宅でZoomアプリを使用できるかたが対象です。Zoomアプリの操作に慣れていないかたには、事前に直接指導いたしますのでご相談ください。なお、オンライン参加のかたには、試食品はご用意いたしません。ご了承ください。
 どなたでも楽しんでいただける催しですので、お気軽にご参加ください。皆さまのご参加をお待ちしています。

お申し込み・お問い合わせ
担当 庄司まで

れきおんクラブ(予約制)開催のご案内

 国立国会図書館が配信している「歴史的音源」は、1900年代初めから1950年頃までにSP盤や金属盤に収録された貴重な音源をデジタル化して一般に公開している音源です。当センターでは奇数月に、この歴史的音源を楽しむ会「れきおんクラブ」を開催しています。
 1月は新春企画として「蘇る!第4回紅白歌合戦」をお届けします。
 年末恒例の紅白歌合戦、日本の大みそかのイメージを変えた番組は、1951年のお正月番組としてスタートしました。今回お送りする「第4回紅白歌合戦」は、初めての大晦日の放送で、テレビ中継も始まり、国民的な番組に飛躍した会です。紅組には赤坂小梅、淡谷のり子、江利チエミ、奈良光枝、二葉あき子、白組には伊藤久男、近江俊郎、小畑実、ディック・ミネら、紅白各17名の人気歌手が歌った懐かしい名曲を、当時のプログラムをもとにれきおんの豊富な音源で再現してみます。お楽しみに。

日時
2024年1月6日(土曜日)午後1時30分から3時30分
会場
川崎市視覚障害者情報文化センター 多目的室
参加費
無料
定員
30名。予約制。
お申し込み・お問い合わせ
担当 金子まで。

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